アルファの夢
生きて、生きて、生きて・・・
あなたの、命令にも似たその言葉を
俺は従順に守れそうにありません。
あなたの亡骸もなく、これといった形見さえ残してはくれなかった。
俺はあなたの何を糧にして生きればいい?
思い出ですか。
あなたと過ごしたこの一夏を記憶に片隅に追いやってこれからを生きていけばいいのですか。
嫌だ
貴方の声が、
気配が、
笑顔が、
身体が、
あなたに触れたすべての感触が
怖いくらいに思い出せるから。
「死ねばあなたと一緒に生きられるんですか。」
まだ伝えていない。
愛している。
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