愛しい想いが甦る。
再生する。
きっと途絶えることなく水面下で、泳いでいただけ。
もうここに偽りはない。
人目もないこの密室で、愛の言葉を埋め尽くそう。
生産されていく。
偽りの厚い氷の下で、言葉達が待っていた。
もう比喩することであなたへの想いを形容できなくなったら、
いよいよ私は言葉を放棄する。
あなたを表せない言語に、意味なんて見いだせない。
海岸線をどこまでもつづく光の道に変えて。
あなたを目指す道を海より深い地点から宇宙の終わりまで。
軌道はずれることなく、まっすぐあなたをとどめるから。
届けたならまたこの街で。
笑顔でいることがこれほどに体力と気を消耗するものだとは。
すれ違う町の人たちと挨拶を交わす夏の午前。
坂道を下る猫の親子。
視線の先は泣きたくなるような青だった。
あなたが私にくれた、青だった。
DEEP
再生する。
そして、崩壊する。